事前に準備することは?



準備は不要です。

うまく話せないので、とノートなどに整理されて持参される方もいらっしゃいますが

カウンセリングにおきましては、特に用意せずに、その場で話したいことを話していただいてよいです。


ノートに書かれたことを話すといった場合、内容のすべてを伝えきろう、時系列できちんと伝えようなど

ちゃんと伝えなきゃといった思いから、話の内容の方に意識がいってしまいがちになることがあります。


カウンセリングの作用とは、相談者とカウンセラー双方のやり取りの中で生じるものでありますので

話の内容の方に意識がいってしまいますと、話をしていながら、頭の中では、次の内容を考えてしまうと

いったことが生じてしまいます。すると、ノートに書いてきた内容のすべてを話せたとしましても

(話せたといったすっきり感はありましても)すべてカウンセリングで話したけれど

どうといったこともなかった。といった未消化なままになってしまいます。


カウンセリングの中で話される内容は過去形でありましても、そこで生じる自分の気持ちは

現在進行形で生じていきます。その現在進行形の気持ちと繋がりやすいのが

その場で話たいことを話されたり、自分の心のアンテナが強く感じているところを話すといった

話し方であります。


「そうはいわれても、何も用意せずに、その場で自由に話すなんて・・・心配で落ち着かない」と

不安に感じる方や戸惑う方もいらっしゃるのではないかと思います。

絶対そうしなければいけないと、いったものではありませんので、その場合は

お話されたいことの要点などを、書いたものを持参していただいてよいです。

一枚ではなく、数ページの用紙に書かれている方におかれましては

その中で、重要だと思われるところに、印をつけておくことをおすすめいたします。