カウンセリングのはじまりは、ご相談内容の大筋の経緯や状況などにつきまして
相談者のペースでお話していただきます。
そして、概ねお話を伺いました後は、より詳しい情報を得るために
カウンセラーから質問させていただきながら、全体像を共有させていただきます。
その中で、鍵となるところをより深くきかせていただくことになりますが
それまでのやり取りを通しまして、カウンセラーへの信頼感がもてていますと
安心して自分の気持ちに向き合うことができますので、自己開示・自己解放が自然と行われていきます。
けれども、このカウンセラーは信頼できない、あるいは合わない、といった思いが生じている場合は
表面上は話をすることができましても、内面の気持ちまでは話したくない思いで
心は閉ざされてしまいますので、カウンセラーを変えた方がよいかもしれません。
一方、カウンセラーに対してというよりも、自分の心の中で、話すことへのブレーキがかかっている場合には
無理やり話す必要はありませんが、「今はまだ話せなくて・・・」など
そのような状態にあることを話すことができますと、それをきっかけとしまして
自己開示が行われてもいきますので、あきらめないで、試してみていただきたいところであります。
信頼関係が築かれ、安心感の得られる中で、自己開示・自己解放が行われていきますと
無意識に押し込まれ、閉ざされてしまっていた気持ちや記憶が意識へと上ってきます。
今まで思ってもいなかった自分の気持ちに気づく瞬間や、忘れてしまっていた記憶が思い出されることもあります。
よい感情や記憶ばかりではなく、よいとは思えない感情や記憶もあるかもしれません。
どちらも含めまして、自分に出逢い、自分への気づきを経て、紆余曲折はありながらも
自分への理解は深まっていくように思います。
そして、自分への理解が深まるほどに、自分の中で相反する思いが行き交っていたものが
折り合う、といった統合へと向かっていきます。
それは、自分の中で各々別々に主張していたものが、同じ目的、目標に向かって
協力し合うようになっていく、自己一致の状態であり、自分のもてる力をより出しきれる状態であります。
※1,2は、一回のカウンセリングでも進行していきますが、個人差があり
少しずつ緩やかに進行していかれる方もいます。
一人一人の方に合ったペースがあり、それが無理のないように思います。
3につきましては、カウンセリングの中で完了するものではなく
人の一生を通じて、様々な経験や体験を経て、そこに向かっていくものであるように思います。
カウンセリングはそのきっかけであり、そのお手伝いをさせていただくものであります。
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